海外工場のFA 海外での立上げから量産までやりきる!
こんにちは、技術コンサルの T です。
今回は、海外工場での FA(Factory Automation)・自動化設備導入について、生産技術の視点からお話しします。
結論から言うと、海外工場の自動化はロボットや設備そのものよりも、「立上げまでを誰がやりきるか」で成否が決まります。特に、設備投資としての規模が大きくなるほど、プロジェクトマネジメントの質=生産性向上の度合いと言っても過言ではありません。
■ 海外工場で顕在化しやすい“生産技術不在”という前提条件
海外工場のFAプロジェクトで、まず直面するのが生産技術リソースの不足です。日本側では構想や仕様検討をしっかり行ったつもりでも、
• 現地に生産技術が常駐していない
• 工程改善や条件出しを担う人がいない
• ロボットティーチングや調整が属人化する
といった状況になりやすく、結果として 量産立上げが遅れる、もしくは不安定なまま進む ことがあります。特に、多品種・小ロットの生産形態では、ハンドやエンドエフェクタ(グリッパ)の段取り変更、工程切替時の制御調整が追いつかず、自動化設備が“動いているだけ”の状態になってしまうケースも少なくありません。
■ TMXが考える海外FAの基本は「構想と仕様検討のやりきり」
TMXでは、海外工場の自動化を検討する際、最初の構想と仕様検討の段階で、立上げまでを見据えることを徹底しています。
• 現地の作業者スキルを前提にした構想
• 将来の工程改善・品種追加を織り込んだ仕様
• ロボット、ハンド、搬送の役割分担整理
• シミュレーションによるタクト・干渉確認
ここを曖昧にしたまま制作・施工に入ると、後工程での修正コストが一気に膨らみます。FAは「設備を作ること」が目的ではなく、生産性向上を実現することがゴールです。ですので、構想段階でどこまで詰められるかが極めて重要です。
■ SV/作業責任者派遣、ロボットティーチングまで含めた立上げ対応
海外工場の自動化では、「立上げを誰が主導するのか」が最大の分かれ目になります。TMXでは、SV(スーパーバイザー)派遣を前提とし、
• ロボットティーチング(教示)
• エンドエフェクタやハンド条件の最適化
• 制御調整と工程間の統合
• 安全・品質・生産性のバランス調整
を、現地で実行します。さらに、作業責任者としての判断が必要な場面では、現地の管理者・作業者と一緒に判断を行い、量産立上げまでを伴走します。ここまで踏み込むことで、「立上げ後に現場が回らない」というリスクを大きく下げることができます。
■ 設備メーカー・協力会社を束ねるプロジェクトマネジメント力
海外FAプロジェクトでは、
• 設備メーカー
• ロボットSIer
• 現地施工会社
• 搬送・付帯設備業者
といった複数の関係者が関わります。TMXは、これらをプロジェクトマネジメントとして統合し、設計・制作・施工・立上げまでをターンキーでまとめます。制御のI/F、工程の責任分界、調整タイミング…。ここを整理しないと、どこかで必ず停滞します。TMXはこの“つなぎ目”を最後まで見切る役割を担います。
■ 「途中で投げない」ことが、海外工場では最大の価値になる
海外工場の自動化では、仕様通りに設備が完成しても、それで終わりではありません。
• 実ワークでのばらつき
• 作業者の動きとのズレ
• 制御条件の微調整
こうした調整を経て、はじめて量産が安定します。TMXが現場で「途中で投げないラインビルダー」と言われる理由は、ここにあります。設備投資を“設備で終わらせない”。生産技術の立場に寄り添い、FAプロジェクトを 丸ごとやりきることが、私たちの提案であり、ソリューションです。
海外工場の自動化や工程改善でお悩みであれば、ぜひ構想段階からご相談ください。技術的に一番重要で、一番おもしろいところを、一緒にやりきりましょう。
では、技術コンサルの T でした。